本日から「予算能力」についてお話したいと思います。
講座の目的は、「知る」ことよりも、「使える」ようになることなので、毎回毎回、“これだけはおさえておこう!”という風に、「量よりは質」、「知ることよりは行動する」と焦らずに、基礎からしっかりと述べていこうと思っています。
実行性の高い情報をできるだけわかりやすくご説明していきます。
「予算能力」とは「成果」を成し遂げるためのものであって、成果にフォーカスしなければ予算を語る意味がありません。
そのために、まず成果を出すための“6大要素”がありますので、しっかりおさえていきましょう。
本日は、その1についてお話します。
その1【目標】
「目標の必要性なんて語る必要があるのか?」と思う人がいるかもしれませんが、意外とできているようでほとんどの人はできていません。
夢があっても、目標がない人はいっぱいいます。
具体例を挙げてみますね。
A:起業したいと思っています。
B:何をやるの?
A:ネットショップを作って物販事業を始めます。
B:目標年商はどれくらいですか?
A:...まだそこまでは考えていません。
起業したいあなた!
一年目の目標年商はどのくらいですか?
プロジェクト責任者のあなた!
どのくらいの人を集める予定ですか?
この問いかけに即答できれば話は別ですが、ほとんどの人は「したい」で終わってしまいます。
何かを成し遂げるためには、夢が必要かもしれません。しかし、夢は願望であり方向性を示すだけで実際の行動には結びつきません。
実際の行動をするには目標が必要になります。
目標があれば行動を導けます。
目標をしっかりと持たず、(ビジネスを始めてから)結果的に年商が○○万円になったという人が非常に多く見受けられます。
感覚と経験だけで1年間は存続できるかもしれませんが、何年も何十年も持続できるほどビジネスは甘くはありません。
では、
目標を立てる際の3つの注意すべきポイントに移ります。
① 目標が明白かどうか。
夢は割とふわっとしたイメージが多いので、それを明白な目標に落とさなければ行動、精神力、時間などの具体的な要素の分配管理が行えません。
夢という概念から、いち早く目標という行動要因に転換していくことが大事です。
起業したいと思っているならば、ふわっとした夢を語るのではなく明白な目標を立ててください。
プロジェクト責任者のあなたは、いつまでも結論が出ない議論よりも目標が書かれた企画書を作成する方が価値あります。
② 目標の分解
目標は行動する前提のものです。
継続していくことが可能かどうかに意識しないといけません。
“頑張ればできる”という精神論は、「予算能力」に基づく経営管理には不要です。
資本金が100万円ならば、「年商を1億円にしたい!」といった非現実的な目標はただの願望になります。
あまりにも大きな目標だと遠く感じてしまうので非常に継続し難くなります。
そのために、目標は必ず段階式で作成してください。
会社でいうと、戦略目標や5年計画のような長期目標があり、また四半期ごとの短期目標があります。
それと同じような分け方で、自分の目標や部署の目標設定をしてみましょう。
例えば、
起業して、3年後には年収1,000万円を目標とします。
これは中長期の目標です。
そこから逆算して月収は約83万円。
会社の他の諸経費もあるので、少し余裕を持たせ月間の利益100万円を目標としましょう。
そうすると、
利益率を20%で考えた場合、月商を500万円にしなければなりません。
商品単価が1万円ならば、月間で500個を販売する必要があります。
週に125個、1日に約17個を販売する必要があります。
そのためにどうすればいいか、まずは枠を作り進みながら肉付けしていきます。
大まかにはこのような流れになりますが、売上だけではなく知識の補充や人材の募集など、全て同じようにゴールを設定し、そこから逆算後、中長期・短期目標を数段階に分解ください。
目標は、成果につながる行動に導いてくれるとともに達成までのプロセスとなります。
③ 目標の定量と定性
『定量』と『定性』は、日常ではあまり使いませんが、ビジネスや研究分野ではよく使われる言葉です。
『定量』は、物事を数値や数量で表すことができる要素のこと。
例えば、
月商300万円、売上5%アップ、コスト10%削減など。
『定性』は、物事が数値化できない要素のこと。
例えば、
地元で感謝される会社になる、仕事の効率向上、管理体制の仕組み化など。
ネットショップの例でいえば、下記のようになります。
『定量』目標は月商500万円。
『定性』目標は〇〇専門店を目指し、リピータの多い店にする。
『定量』の500万円だけに意識すると、とにかくなんでも売ってしまうので、気付いたら“何でも屋”となり“専門店”路線から外れてしまったり、商品選定がリピート周期の長いものばかりになったりと最初の目的に反するようなことも起こり得ます。
逆に、『定性』ばかりを意識すると、数字化できないことでどこの何を改善するかわからなくなり、自己満足で終わってしまうこともあります。
だから『定量』と『定性』の両方が必要です。それらを組み合わせることによってバランスが取れます。
以上、予算能力を身につけるための基本要素「目標」についてのお話でした。
目標を明白に、目標の分解、そして目標の『定量』『定性』、これさえおさえれば予算を立てる際に活かせます。
ぜひ「知る」ことで終わらせず、実際に行動に移してみてください。
次は、6大要素の2つ目【価値】のお話をします。

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今日も元気よく、楽しく、効率よく過ごしましょう!