利益の話になると、空気が変わる会社があります。 売上の話までは元気なんです。 今月いくらいった。 前年より伸びた。 案件数が増えた。 粗利率がどうだ。 そこまでは威勢がいい。 でも、利益の話になった瞬間、急に鈍る。 言い訳が増える。 必要経費だった。 投資だから。 今は攻めの時期だから。 人に使ったから。 将来のためだから。 もちろん、本当にそういう時期もあります。 利益を削ってでも先に取るべき局面はある。 そこはあるんです。 でも、ずっと利益が残らない会社って、売上が足りないというより、...
【言葉より「動機」が人を動かす】
「ちゃんと言ったんですけどね」 人が動かないとき、よく出る言葉です。 伝えた。説明した。理由も話した。 なのに動かない。 だから、もっと分かりやすく言わないといけないのかな、 もっと強く言わないといけないのかな、となる。 でも、たいていそこじゃないんですよね。 言い方の問題に見えて、実は見ている場所がズレている。 相手が何を聞けば動く人なのかを見ていない。 そこなんです。 人って、正しいから動くわけじゃない。 これ、分かっているようで、現場に入るとすぐ忘れます。 会議で立派なことを言う。 方針も筋が通っている。 資料もきれい。...
【やめる決断は、過去の否定ではなく「未来の自分への最高のプレゼント」】
やめたほうがいいって、ほんとは分かってる。 この仕事、もう伸びないなとか。 この付き合い、だいぶしんどいなとか。 このやり方、前は通用したけど今は違うなとか。 頭では分かってる。分かってるのに、切れない。 で、自分に言うんです。 ここまでやってきたし。 もう少し様子を見てもいいか。 今やめたら、今までが無駄になるし。 せっかくここまで積んだし。 この「せっかく」、強いんですよね。 でもあれ、ほんとうにもったいないと思っているのかなと思うんです。 お金が惜しいとか、時間が惜しいとか、それだけじゃない気がする。...
【「自分の正解」を手放せば、マネジメントはもっとうまくいく】
部下が育たない。 何度言っても伝わらない。 任せるとズレる。 細かく見ると嫌がられる。 放っておくと危ない。 で、結局また自分でやる。 管理職になると、この感じ、ありますよね。 最初は「どう教えたら伝わるんだろう」と考えるんです。 次に「この子の理解力の問題かな」と思い始める。 そのあと「最近の子は難しい」に少し寄っていく。 最後は、自分でやったほうが早い、になる。 この流れ、ものすごく多いです。 でも、ここで一回止まって見たほうがいいことがあるんです。 本当に相手が悪いのか。 それとも、自分の中にある“正解の形”を、...
【最高の愛情は、引き止めずに「応援する」こと】
「あなたがいないと困るんだよね」 退職を伝えたとき、 こう言われたことがある人、結構いると思います。 一瞬、ぐらつくんですよね。 必要とされている感じもする。 悪いことをしている気にもなる。 今辞めたら迷惑かけるな、とか。 ここで残ったほうが人としてちゃんとしてるのかな、とか。 でも、あの言葉、少し立ち止まって見たほうがいいんです。 ほんとうに自分を大事にして言っているのか。 それとも、その人が困るから言っているだけなのか。 ここ、似ているようで全然違います。 退職の引き止めって、だいたいきれいな言葉で来るんですよね。...
【若手を惹きつける最強の武器は、「働く意味」を手渡すこと】
最近の若い子はすぐ辞める。 根性がない。 我慢が足りない。 教えても響かない。 こういう言葉、ほんとうによく聞きます。 でも、あれを聞くたびに少し雑だなと思うんです。 たしかに、昔より辞めるハードルは下がったと思います。 合わなければ離れる。無理なら切り替える。 それ自体はもう時代なんでしょう。 ただ、それだけで片づけると、大事なものを見落とす。 新入社員が早く辞める会社って、厳しい会社というより、 意味が見えない会社だったりするんですよね。 ここ、結構大きいです。 人って、しんどいこと自体には、案外耐えるんです。...
【最強の努力は、「頑張らない場所」を決めること】
努力できる人って、だいたい最初は褒められるんですよね。 真面目。 粘る。 投げない。 ちゃんとやる。 周りが嫌がることも引き受ける。 学生の頃からそうだった人も多いと思います。 頑張れることが、そのまま自分の価値になっていた。 だから社会に出ても、苦しくなるとまず「もっと頑張ろう」とする。 悪くないんです。 むしろ、その姿勢に何度も助けられてきたはずです。 でも、ここに落とし穴がある。 頑張れる人ほど、引き際が下手です。 もう十分やったのに、まだ足りない気がする。 これ以上やっても大きくは変わらないのに、手を止めるのが怖い。...
【AI時代に強いのは、“自分で一回疑える人”】
何かあれば、とりあえずAIに聞く。 もう珍しくないですよね。 文案。要約。調べもの。壁打ち。 早いし、助かる。 そこは本当です。 でも、怖いのは「出てきた答えをそのまま信じる癖」がつくことなんですよね。 読んだ。分かった気がする。 まとまってる。だから正しそう。 この流れ、かなり危ない。 仕事って、答えそのものより、 そこにどうたどり着いたかの筋道が大事なことが多いからです。 特にマネジメントや経営はそうです。 現場は毎回少しずつ違う。 だから、きれいな答えをそのまま当ててもズレる。 強い人は、AIの出力に一回ひっかかります。...
【「正しさ」より「隙」が、部下の本音を引き出す】
「何かあったら言ってね」 こういう上司、いますよね。 ちゃんとしている。感情的にもならない。話も通じる。 一見、かなりいい上司に見える。 でも、その人のところにいる部下ほど、案外、本音を言わない。 面白いですよね。 怒鳴るわけでもない。詰めるわけでもない。 なのに、みんな妙に言葉を選ぶ。 会議でも無難なことしか言わない。 あとで喫煙所とか帰り道では色々出るのに、本人の前では急に薄くなる。 あれ、怖いからじゃないんです。 もっと厄介で、もっと見えにくい理由です。 正しいんですよ、その上司。 正しすぎる。...








