世の中では『成功体験を積み重ねろ』というのが常識だが、この常識が会社を潰す。
経路依存症とは、過去の成功体験にしがみつき、新たな方法を試す勇気を失うことだ。

一度成功した方法は、確かに心地よい。だからこそ経営者は『このやり方が正しい』と疑わなくなる。
しかし、市場環境も顧客ニーズも、競争ルールさえも絶えず変化する時代に、
『過去の成功法則』が通用し続けることなどありえない。

あなた自身、今までのやり方が『まだ通用するはずだ』という曖昧な期待を持っていないか?
その期待が判断を鈍らせ、『次の一手』を打てなくさせていることに気づかなければならない。

私自身も成功体験は大切にする。ただし、『 常に、『このやり方は古くなっていないか?』
『市場の変化に適応しているか?』を疑い続ける。
それこそが、『負けない経営』を続けられる最大の要因の一つでもある。

市場が変わるたび、成功体験をゼロベースで問い直し、『経路依存』から抜け出す勇気が必要だ。
その勇気を持てなければ、あなたの会社は成功の幻想に縛られたまま、ゆるやかに衰退していくだけだ。

成功体験を『使う』のではなく、『疑い』、『刷新する』ことにこそ価値がある。

このままでは、過去の成功があなたの未来を奪ってしまう。

成功の『再現』ではなく、『再定義』が、経営者にとっての真の仕事である。

世の中の非常識は、華僑の常識。
華僑Jでした。