マネジメントって、うまくいってる時は簡単に見えるんですよ。
人が動く。数字が伸びる。空気がいい。
で、社長は思う。
「うちのチーム、育ってきたな」って。
でも、ある日いきなり崩れる。
離職が出る。現場が荒れる。報告が遅れる。クオリティが落ちる。
その時に社長が言う言葉はだいたい同じです。
「なんで急にこうなったんだ」って。
急じゃないです。
積もってます。静かに。ずっと前から。
じゃあ、何が起きてるのか。
結論から言います。
組織が崩れる瞬間は、
社長が“責任”を言葉で語って、行動で払わなくなった時です。
もっと言うと、代償を払わなくなった時。
責任って、肩書きじゃない。
責任って、「代償を払うこと」です。
嫌なことを引き受けること。
面倒なことを先にやること。
自分が損する役をやること。
これができなくなった瞬間に、チームは冷めます。
ここ、綺麗事抜きで話します。
スタッフは、社長の言葉より行動を見てます。
社長が本当に守ってくれるのか。
社長が本当に矢面に立つのか。
社長が本当に代償を払うのか。
それを見てる。
で、社長が払うべき代償って何か。
お金だけじゃないです。むしろお金は分かりやすいから簡単。
本当に難しい代償は、こっち。
・言いにくいことを言う
・嫌われる決断をする
・例外を潰すために仕組みを整える
・曖昧なところを言語化して、ルールにする
・失敗の責任を引き受ける
・守るべき人を守る
・自分の都合でルールを曲げない
これ全部、地味で面倒です。
でも、これをやるから組織は安定する。
逆に、組織が崩れる社長は、ここをサボる。
サボるって言うと語弊があるけど、現実として「払わなくなる」んですよ。
たとえばこういうの。
忙しくなると、説明が雑になる。
忙しくなると、指示が増える。
忙しくなると、確認が増える。
忙しくなると、責任の線引きが曖昧になる。
忙しくなると、現場に丸投げが増える。
そして何か起きたら、叱る。
これ、スタッフからするとどう見えるか。
「責任はこっち、判断はそっち」なんですよ。
最悪です。
人はね、責任を背負うのが嫌なんじゃない。
「責任だけ背負わされる」のが嫌なんです。
だから離れます。静かに。
ここで大事な視点を一つ。
離職率って、給料だけで決まりません。
もちろん給料は大事。
でも同じくらい大きいのは、
「この場所で頑張ったら報われるか」
「守られるラインがあるか」
「失敗しても終わらないか」
この“安心”です。
安心がない会社は、人が守りに入る。
守りに入った人は、挑戦しない。
挑戦しないから成長しない。
成長しないから未来が見えない。
未来が見えない場所から、人は出ていく。
当たり前です。
じゃあ、社長が払うべき代償は何か。
答えはシンプル。
社長が矢面に立つこと。
社長がルールを守ること。
社長が筋を通すこと。
社長が「守るべきもの」を守ること。
そして、もう一つ。
社長が“感情”を処理すること。
現場で問題が起きた時、社長が感情のまま動くと組織は壊れます。
怒鳴る、詰める、人格に触れる。
これを一回でもやると、報告は遅くなる。
隠す文化が生まれる。
隠す文化が生まれた組織は、終わりが早い。
だから社長は、まず自分の感情を引き受ける。
これが代償です。
自分が一番苦しい役をやる。
でもそれをやるから、現場が安心して前に出られる。
最後に、これだけ聞きたい。
あなたは今、責任を取ってますか。
それは「辞める」ことじゃなくて、
代償を払って、問題を解決することです。
代償を払う社長の下には、人が残る。
代償を払わない社長の下からは、人が離れる。
これ、きれいごとじゃなくて現実です。
世の中の非常識は、華僑の常識。
華僑Jでした。