休むのはサボりではありません。
休むのは、明日のための給油です。

速く走る人ほど、止まり方がうまい。
今日は「休む」を設計して、翌日の自分を助ける方法を書きます。
まず、カレンダーに“白い箱”を置きます。

毎日20〜30分の小休。
週に半日の完全オフ。
月に一日のまっさらデー。
予定にした休みは、守れます。思いつきの休みは、流れます。

夜は“片づけの儀式”を10分だけ。
画面を閉じる。
机の上を空にする。
明日の道具をそろえる。
たった三手で、朝の迷いが消えます。
朝が静かだと、判断は速く、やさしくなります。

作業中の小休止は、時計ではなく合図で取ります。
段落を書き終えたら立つ。
画像を一枚入れたら肩を回す。
水を一口飲み、窓の外を見る。
体を一度、外へ連れ出す。
「区切れで休む」は、集中を切らずに守るコツです。

止める前には、一行だけ残します。
「明日は見出しを3つ」
「10時に送付」
次の自分への置き手紙。
これがあるだけで、朝一の始動が軽くなります。

眠りの土台も整えます。
寝る時刻を決める。
朝いちで水を飲む。
午後のカフェインは早めに切る。
眠れない夜は、翌朝の予定を軽くする。
無理に取り戻さないことが、結局いちばん速い。

急な用事が入った日は、罪悪感を置く場所を決めます。
「今日は回復に使う」
回復は投資です。
走り続けるための“給油”を、言葉で許可します。

うまく休めた日の朝は、視界が広い。
人にやさしく、自分に正確に、前へ進める。
その一歩の質こそ、速度をつくります。