伸びる人って、結局なにが違うんだろうって考えるんですよね。
同じ教材を見て、同じ助言をもらっているのに、結果が分かれる。
才能とか努力量とか、そういう話にしたくなるけど。
私がいちばん差が出ると思うのは、もっと手前なんです。

「知りません」が言えるかどうかなんですよ。

多くの人は、聞きに来ているのに、途中で答えを奪うんです。
「わかるわかる、つまりこうだよね」って。
悪意じゃない。
ただ、同じ土俵に立っていたいんですよね。
負けてない顔をしたい。
置いていかれたくない。

でも、その瞬間に学びは止まるんです。
相手からすると、教える余白が消えるから。
あなたからすると、本当にわかってない部分が隠れるから。

「私はバカです」は、世界の見え方を変えるのである。

この言葉って、馬鹿にするための言葉じゃないんです。
自分の立ち位置を正しく宣言するための言葉なんですよね。
「私は素人です」
「私は今ここです」
そう言えた瞬間、相手の言葉が変わる。
説明が噛み合う。
助けが刺さる。
これ、当たり前のようで難しいんです。

なぜ難しいかというと、見栄があるからなんですよ。
見栄って、あなたを守ってきたんです。
恥をかかないように。
軽く見られないように。
仲間外れにならないように。
だから、つい盛る。
「できてます」って言いたくなる。
「わかってます」って言いたくなる。

ただ、盛った瞬間から、相手はあなたの真実を前提にできないんです。
つまり、助けがズレる。
ズレた助けを受けて、ズレた努力をして、ズレた結果に苦しむ。
結局それが「頑張ってるのに伸びない」の正体なんですよね。

逆に、伸びる人は早い段階で言えるんです。
「わかりません」
「できません」
「教えてください」
ここに抵抗がない。
抵抗がないから、修正が速い。
修正が速いから、伸びる。
それだけなんですよ。

ただ、人に向かってそれを言うのは怖いですよね。
評価が落ちる気がする。
弱いと思われそう。
だから私は、まず練習場所を作ればいいと思うんです。
相手がAIでもいいんですよ。
「私はバカなので、かみ砕いて教えてください」って入れる。
それだけで返ってくる答えが変わる。
専門用語が減る。
手順が増える。
あなたの速度に合わせてくれる。

でも本当は、それを人間関係の中でも少しずつやれた人が強いんです。
経営者でも、リーダーでも、親でも同じなんですよね。
全部できる顔をするほど、周りは頼みにくくなる。
頼みにくいと、力が集まらない。
力が集まらないと、あなたが背負い続けることになる。
それって、長く続かないんです。

あなたが本当に前に進みたいなら。
今日だけ、格好つけるのをやめてみてください。
一回だけでいい。
「ここがわかりません」って言う。
「ここはできません」って言う。
そして「助けてください」って言う。

その一言は、あなたを小さくしないんですよ。
むしろ、あなたの設計を現実に戻すんです。
現実に戻った人から、伸びていくんですよね。

世の中の非常識は、華僑の常識。
華僑Jでした。