現場から見れば、不思議に映るかもしれません。
会議に顔を出す回数も少なく、細かい業務に首を突っ込むこともない。
「社長、最近何してるんですか?」
──そんな声すら上がります。
けれど、そういうリーダーの会社ほど、不思議と現場はよく回り、数字は伸びていくのです。
一方で、常にバタバタと忙しそうなリーダーもいます。
社員の前で「俺は毎日走り回ってる」と言い張り、スケジュールをぎゅうぎゅうに詰め込み、「忙しい=頑張ってる」という姿を見せようとします。
その姿は、最初こそ部下の目に“頼もしい”と映るかもしれません。
しかし時が経つにつれ、社員の心にこういう疑問が生まれるでしょう。
「この人について行って、私たちは未来を掴めるのか?」
忙しさは、安心にはなります。
でも、未来は決して生まれません。
未来を変えるのは、“余白”の中でしか育たないからです。
余白は怠けではありません。
余白は、社員を想い、会社の行く末を考え、仕組みを描くための“静かな時間”なのです。
部下は、リーダーのその背中を必ず見ています。
声を荒げるでもなく、無理に頑張る姿を見せるでもなく、余白を大事にしながら会社の未来を描く
──そんなリーダーにこそ、部下は安心してついていけるのです。
もしあなたが部下なら、どちらの背中について行きたいでしょうか。
「常に忙しく、今を回すことに必死なリーダー」と、「一見暇そうに見えるが、未来を描き、安心を背中で示すリーダー」。
「部下は“忙しさ”に惹かれるのではありません。“未来を描く余白”にこそ心を託すのです。」
世の中の非常識は華僑の常識。華僑Jでした。