変わりたいって思う時、あなたはまず意志を握りしめるんですよね。
明日からやる。今度こそ続ける。早起きする。ちゃんと集中する。
その瞬間は、少し強くなった気がするんです。
でも現実は、意志の強さを試す場所じゃないんですよ。
試されるのは、あなたが置かれている環境なんです。
意志で勝てるなら、もうとっくに勝っているはずなんですよね。
環境が意志を超えるのである。
たとえば机の横にスマホがある。
通知がポンと鳴る。
見るつもりはなかったのに、指が勝手に動くんですよ。
LINEを見て、ついでにSNSを開いて、面白い動画が流れてくる。
気づいたら、最初にやろうとしていたことが消えているんです。
これって、あなたが弱いからじゃないんですよ。
スマホが強いんです。
ただ、もっと正確に言うなら「スマホが強い環境」が強いんですよね。
そこで意志だけで勝とうとするのは、ずっと向かい風で走るみたいなものなんです。
だから私は、自分を信用しないって決めているんですよ。
冷たく聞こえるかもしれないけど、優しさでもあるんです。
私たちは凡人で、集中は長く続かない。
疲れている日は判断も雑になる。
その前提で設計した方が、ちゃんと進むんですよね。
自分を過大評価すると、失敗した時に自分を責めやすいんです。
逆に「どうせ崩れる」と分かっていれば、崩れた後の戻し方を用意できる。
責めるより、戻れる形を作る。
ここが大人の設計なんですよね。
まず距離です。
集中したい時間は、スマホを別の部屋に置く。
電源を切る。
通知を落とす。
それだけで、脳の空きが戻ってくるんです。
「連絡が遅れたらどうしよう」って不安になりますよね。
ただ、世界はほとんど壊れないんですよ。
私たちが一時間返信しなくても、誰かの人生が崩れることは稀なんです。
逆に、その一時間を奪われ続ける方が、じわじわ壊れるんですよね。
次に場所です。
家の中って、思っているより雑音が多いんです。
生活の匂い、やるべき小さな用事、視界に入る物。
それだけで注意が散る。
だから人はカフェに行くし、図書館に行くし、静かな部屋を探すんですよ。
ただ、毎回どこかへ行けるわけじゃない。
結局は日常の中で作るしかないんです。
「この席に座ったらこれをする」って決める。
同じ時間に同じ場所へ行く。
始める前に、道具を先に出しておく。
迷いが減ると、スタートが軽くなるんですよね。
人って、始めるまでが一番重いんです。
逆に始まってしまえば、少しは進む。
だから環境は、開始のハードルを下げるために使うんですよ。
あなたのやる気の量を増やすより、摩擦を減らす方が速いんです。
そして摩擦です。
やるまでの手数を減らす。
サボるまでの手数を増やす。
作業用のページだけ開いておく。
机の上に余計なものを置かない。
逆に、SNSは奥にしまう。
ログインを面倒にする。
こういう小さな面倒が、あなたを守ってくれるんです。
もう一つは、人です。
一人だと甘える。
それも普通なんですよね。
だから、同じ時間に作業する人を作る。
見張ってもらうんじゃなくて、ただ同じ空気にいるだけでいい。
人の目って、意志より強い時があるんです。
意志に頼ると、調子のいい日だけ進むんですよ。
環境に頼ると、調子が悪い日でも少し進む。
この「少し」が、後から効いてくるんです。
結局、あなたが変わりたいなら。
頑張るより先に、置き場所を変えることなんですよね。
スマホをどこに置くか。
作業をどこでやるか。
いつ始めるか。
それを決めた瞬間から、あなたは静かに勝ち始めるんです。
世の中の非常識は、華僑の常識。
華僑Jでした。