会議でよく話す人が増えたんですよね。
最近、空気いいです。
意見も出るし、前よりみんな喋るようになりました。
そう言う会社、あります。
たしかに、黙ってる会議よりはいいんです。
シーンとしていて、誰も何も言わないよりはずっといい。
でも、会議って、喋るようになったから進むわけじゃないんですよね。
終わったあとに残る感じがあるじゃないですか。
で、結局なにが決まったんだっけ、っていう感じ。
あれがある会議は、いくら発言が増えても危ないです。
場はあたたまってる。
意見も出てる。
みんな参加してる感じもある。
でも、翌日になると何も動いてない。
誰がやるのか曖昧。
何をいつまでにやるのかも薄い。
その場では「いいですね」となっていたのに、現場に戻ると急に熱がない。
この感じ、会議あるあるですよね。
話してるんです。
ちゃんと。
でも進んでない。
このズレ、じわじわ効いてきます。
会議って、喋った量に騙されやすいんですよね。
意見がたくさん出ると、考えた気になる。
参加した気になる。
前に進んだ気にもなる。
でも実際は、ただ不安を共有して終わってるだけ、みたいなことがある。
みんな少しずつ正しいことを言っている。
それっぽい。
でも、誰も持たない。
ここが抜けると、会議は“考えてる感じ”だけ残して終わります。
営業会議なんて特にそうです。
案件の話が出る。
市場の話も出る。
競合の動きも出る。
現場の温度感も共有される。
「たしかにそうですね」も何回も出る。
でも、その案件を結局どうするのかが決まっていない。
誰が次に何をするのかもぼやけている。
それだと、会議しただけなんです。
情報交換はした。
でも前進ではない。
こういう会議が続くと、人の顔つきが変わってきます。
最初はちゃんと考えるんですよ。
ちゃんと喋るし、ちゃんと持ち込む。
でも何回か続くと、だんだん見えてくる。
ああ、この会議、話しても着地しないなって。
そうなると、みんな上手に参加するようになります。
でも、本気では入らなくなる。
発言はする。
けど腹は乗っていない。
この状態、かなり弱いです。
会議が多い会社ほど、現場が疲れてることがありますよね。
あれ、時間を取られてるからだけじゃないです。
話したのに変わらない、っていう消耗がある。
考えたのに進まない。
持ち込んだのに宙に浮く。
これが重なると、人って静かに鈍るんです。
経営会議もそうです。
みんな優秀。
視点もある。
論点も広い。
話している内容もまとも。
でも毎回、「いろんな意見が出ましたね」で終わる。
あれ、強そうに見えてかなり危ういです。
誰も間違ってない。
でも、誰も決めていない。
それがいちばん厄介なんですよね。
会議って、本来は“考える場”じゃなくて、“進める場”なんです。
もちろん考える時間も必要です。
でも、考えっぱなしで終わるなら、それは会議じゃなくて雑談の延長です。
少し言い方きついですけど、でもほんとにそうです。
強い会議って、盛り上がる会議じゃないんですよね。
終わったあとに、人が動ける会議です。
誰が持つかがはっきりしている。
どこまでやるかが決まっている。
何を捨てるかも見えている。
そこまで落ちるから前に進む。
弱い会議は逆です。
意見は多い。
でも論点が散る。
話は広がる。
でも責任が薄まる。
その場では充実感がある。
でも、現場に戻ると何も残っていない。
この会議、ほんとうに多いです。
上に立つ人ほど、ここを見たほうがいいんですよね。
みんなが喋ったかどうかじゃない。
その会議のあと、ちゃんと誰かが腹をくくっているか。
ちゃんと持ち帰るものがあるか。
ここを外すと、発言が増えるほど、むしろ“やってる感”だけが育ちます。
会議で大事なのは、安心して話せること。
それはそうです。
でも、そこで止まると弱い。
安心して話したあとに、ちゃんと決める。
ちゃんと持つ。
ちゃんと進める。
そこまでいって、会議です。
あなたの会社の会議は、言葉が増えていますか。
それとも、決まることが増えていますか。
世の中の非常識は、華僑の常識。
華僑Jでした。