潰れるリーダーに共通するのは、頑張りすぎじゃない。
“設計を知らないまま動いている”ことだ。

ある若手が、チームのリーダーを任された。
やる気もある。責任感もある。
結果を出したくて、全部自分で抱え込んだ。
でも、いつの間にか追い詰められて、壊れていった。

「結果を出せば、認められる」
「任せるより、自分でやったほうが早い」
その思考の先に、崩壊は静かに始まる。

なぜか?

“評価の設計”と“思考の階層”が、ズレていたから。

人の行動は、思いつきではない。
そこには6段階の思考構造がある。

行動の下には、
環境 → 能力 → 信念 → 価値観 → アイデンティティ
という層がある。

行動だけを直しても意味がない。
「なぜその行動を取ったのか」
上の層を調整しなければ、何も変わらない。

そして、気づかない人はこう言う。
「もっと意識しよう」
「もっと頑張ろう」
でも、それでは階層は変わらない。

さらに問題は、“評価のルール”を知らずに走ってしまうこと。

会社が「業績で見る」なら、
若手は自然と“業績を最優先する”ように動いてしまう。
チームの育成やマネジメントなんて、後回しになるのは当然。

本人は真剣に努力している。
でも、“報われない構造”の中にいた。

意志が強くても、間違った構造は人を静かに潰す。

世の中の非常識は、華僑の常識。
華僑Jでした。