情報を集めるほど迷う人がいるんですよね。
それは情報が足りないからじゃなくて、捨てる基準がないからなんです。
基準とは、捨てるためのルールである。
ただ、捨てられるようになっても安心は終わらないんですよ。
次に来る壁は、残した情報を「使える形」に組み立てられるかどうかなんです。
知ってるのに、いざとなると手が動かない。
それが続くと、自分の力が足りない気がしてくるんですよね。
でも違うんです。
足りないのは努力量じゃなくて、構造なんですよ。
知識は断片なんです。
パズルのピースみたいに、どれも正しそうに見える。
ただ、絵にならないと役に立たない。
知恵っていうのは、ピースが繋がって一枚の絵になって、
状況を見た瞬間に条件反射で手が動く状態なんですよ。
「知ってる」「使える」「反射できる」。
この三段階は、別物なんです。
そこで私がいつも使うのが、道法術器なんですよ。
道は原理原則なんです。
人はなぜ動くのか。
なぜお金を払うのか。
組織はなぜ崩れて、なぜ整うのか。
ここが曖昧だと、流行と他人の意見で毎回ぶれるんですよね。
法は達成ルートなんです。
原理が分かった上で、どういう順番で目的地に近づくのか。
戦略と言い換えてもいい。
短期でコロコロ変えるものじゃないんですよ。
ただ、長い目では静かに更新されるんです。
術はスキルなんです。
言語化、導線、面談、設計、改善。
器はツールなんです。
SNS、広告、AI、テンプレ、外注の仕組み。
術と器は速い。
だから即効性がある。
ただ、速いものほど寿命も短いんですよね。
成果が出ない時、多くの人は器を増やします。
次のツール、次の機能、次の方法。
でもそれって、誤診のまま薬を飲み続けるのと同じなんですよ。
本当は道が弱いのに、器で埋めようとする。
本当は法が曖昧なのに、術だけ磨く。
逆に言えば、欠けている階層を正しく見つけた瞬間から、
努力が前に進み始めるんです。
料理の話に似ているんですよね。
食材だけ良くても、火加減がズレたら台無しになる。
調味料だけ増やしても、誰に食べさせたいかが曖昧なら味が決まらない。
ビジネスも同じで、器だけ揃えても、道と法がなければ形にならないんですよ。
AIの時代は、特にここが露骨なんです。
器と術が毎月更新される。
だから追いかけたくなる。
ただ、時代が変わっても変わらないものがあるんですよね。
お金を払うのは人で、喜ぶのも人なんです。
人間理解という道が弱いまま最新の器だけ触っても、忙しくなるだけなんですよ。
マネジメントも同じなんです。
理念や基準が揃っていない組織は、議論の前提がズレます。
お客さんと従業員、どっちを優先するのか。
この軸が揃っていないまま制度や仕組みを入れると、現場は迷うんですよね。
道が揃うと判断が揃う。
判断が揃うと、現場が速くなるんです。
中間管理職は変圧器みたいなものなんですよ。
社長の高圧の思考を、現場が扱える電圧に落とす。
現場の声を、社長が理解できる形に上げる。
ここが機能すると、術と器が暴れなくなるんです。
あなたが今、詰まっているなら。
道が弱いのか、法が曖昧なのか、術が足りないのか、器を間違えているのか。
一個だけ見つけてほしいんですよ。
一個だけ直せば、景色は変わるから。
私は遠回りして、人間理解に戻ってきたんです。
だからこそ、あなたには部品で終わってほしくない。
残した情報を、道法術器で一度だけ並べて、欠けているところから埋めていく。
結局、それが知識を知恵に変える、いちばん静かな近道なんですよね。
焦らなくていいんです。
あなたの今のサイズで、道から整えていけばいいんですよ。
世の中の非常識は、華僑の常識。
華僑Jでした。