「社員には自由に考えて動いてほしい」
経営者なら、そんな願いがありますよね。
でも、何をどこまで決めていいか分からない状態で「自由にやって」と言われたら、社員は、何を基準に動けばいいか分かりません。
失敗したら怒られるかもしれない。
社長の考えと違っていたらどうしよう。
結局、その都度確認しないと動けなくなってしまいます。
ルールは、人を縛るためのものではありません。
迷わず判断するための基準です。
例えば
「この金額までは現場で決めていい」
「ここから先は相談する」
「この成果を目指す」
と基準を決める。
それだけで、社員は安心して動けるようになります。
ただし、マニュアルを何十ページも作ればいいという話ではありません。
読む人が迷うようなルールを増やすと、かえって判断が遅くなります。
必要なのは、現場で繰り返し起こる迷いを、一つずつ減らしていくことです。
例えば、お客さまからいつもと違うお願いが来た時。
「これは担当者の判断でいい」
「金額がこの範囲を超えたら確認する」
「信用に関わることは必ず報告する」
これだけでも、現場はかなり動きやすくなります。
そして新しい問題が起きたら、基準を見直せばいい。
完璧なルールを最初から作ろうとしなくても、仕事をしながら、現場で使える形に育てていけばいい。
大切なのは、ルールを守らせることを目的にせず、いい判断を増やすことです。
ルールがないことと、自由であることは違います。
判断の基準が共有されているからこそ、任された人が自分の頭で考えられるようになります。
新しいルールを作る時にも、一度問い直してみてください。
これは管理するためのルールか、それとも現場の判断を助けるためのルールか。
社長が全部決める会社は、いつまでたっても社長が忙しい。
基準を渡せる会社は、社員が自分で前に進める。
人を信じることと、仕組みを作ることは矛盾しません。
むしろ信じて任せるためにこそ、基準を言葉にしておきましょう。
世の中の非常識は、華僑の常識。華僑Jでした。