日が暮れるのが、早くなりました。
夜が、少しずつ長くなる季節です。
こういう時期の夜の時間を、何に使っていますか。
多くの人は、なんとなくスマホを見て過ごします。
ちょっとだけ、のつもりが、気づけば1時間、2時間。
そのくせ、何を見ていたのか、あとで思い出せない。
スマホが悪いのではありません。
でも、あれは時間を溶かす道具です。
見ている間は楽しい。
けれど、あとに何も残らない。
ただ、時間だけが消えていく。
そこで、秋におすすめしたいのが、本です。
1冊の本を、静かに、ゆっくり読む。
派手ではないけれど、これがじわじわ効いてきます。
本には、その人が何年も、時には一生をかけて得たものが詰まっています。
それを、数時間、数千円で分けてもらえる。
こんなに割のいいことは、なかなかありません。
スマホと本の違いは、時間の向きにあります。
スマホは、次から次へと流れてくる情報を、受け取り続ける。
自分は、ただ受け身になる。
本は、一つのことを、じっくり考えさせる。
読みながら、自分の頭で問い直す。
同じ夜の1時間でも、
受け身で消えるか、考える時間になるか。
その差は、数年かけて大きくなります。
1冊読んだくらいで、すぐ何かが変わるわけではありません。
でも、読み続けた人とそうでない人の差は、
数年後に、はっきり出ます。
これも、複利で効いてきます。
本の選び方に、難しい決まりはありません。
気になった表紙を、手に取る。
最初の数ページを、読んでみる。
合わなければ、閉じていい。
1冊まるごと読み切る必要も、ありません。
たった一行、心に残れば、それで元は取れています。
静かな夜に開いた1冊が、明日の自分を、少しだけ動かします。
寝る前の1時間を、思い出してみてください。
スマホを見ていた夜と、本を開いた夜。
翌朝の頭の軽さが、まるで違うはずです。
情報は、追えばきりがありません。
でも、1冊をじっくり味わう時間は、追われずにすむ、静かな贅沢です。
夜が長い、この季節。
たまには、スマホをそっと置いて、1冊の本を開いてみてください。
静かな夜に読んだ一行が、
明日からの自分を変えるきっかけになるかもしれません。
今夜、あなたはスマホと本、どちらを開きますか?
世の中の非常識は、華僑の常識。華僑Jでした。