今回は、【経営者の基本。怒りとの付き合い方】についてお話しします。

毎日を過ごす中で、思い通りにいかない時にイライラしたり、腹を立ててしまう事、誰だってありますよね?

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子供が言うことを聞かない、配偶者と意見が合わない、部下がミスだらけなどなど。

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こんな時、湧き上がる怒りを抑えきれなくなって、つい怒鳴ってしまったり、時には喧嘩に発展して険悪な空気になってしまう事もある。

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でも、ただ我慢すれば良い物でもないし、怒りの感情と上手に付き合うのは本当に難しい。

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怒りの感情とどう付き合うか

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ではどう考え、どう行動すれば良いのか?実はヒントがあります。

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それは、怒りという感情は【第二感情】だと知る事。

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これは心理学の専門用語なのですが、文字通りに二番目に出てくる感情のこと。

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「怒り」という【第二感情】を抱く前に【第一感情】があり、その手前に【何らかの原因】があるという事です。

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人は通常その第二感情に支配され、その手前にある第一感情については自覚していません。ですから、さらにその手前にある原因に辿りつく事はとても難しいのです。

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だからこそ、手前にある第一感情を知ることはとても意味があります。

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私は、【ビジネスの本質は人だ】といつも言ってます。

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経営者の道を選んだ以上、感情のコントロールはかなり大事です。

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そのためには【人を知る】こと。

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人を知るためには、まず【自分を知る】こと。

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自分を知るためには、【第一感情】の存在に気づくこと。

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そして【第二感情】との付き合い方を知ることが大事です。

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感情の源泉を辿る

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さきほど、「怒り」という【第二感情】を抱く前に【第一感情】があり、その手前に【何らかの原因】がある、とお話ししました。

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つまり、自分のその感情が「なぜ生まれたのか?」と、源泉を辿るように深掘りして行く事で、自分や周りの人の事を深く知り、その本質に辿り着く事ができます。

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例えば、迷子の我が子と再会した時、

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「どこに行ってたの?!勝手にウロウロしないでっていつも言ってるでしょ?!」

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こんな風に怒鳴り散らす親御さんを見掛けた事はありませんか?

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この時は【怒り】の感情を露わにしてはいますが、再会する寸前までは、我が子の身が心配で【不安】でいっぱいだったはずです。これこそが【第一感情】です。

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他にも例を挙げてみましょう。

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今、配偶者に【怒り】を感じていたとしましょう。

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同じようにその手前の感情を辿ってみると、

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「あなたにだけは頑張りを認めて欲しかった。」

「あなたにだけは絶対大丈夫だと言われたかった。」

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こんな風に自分の気持ちに気が付いたとしたら、この場合は【寂しさ】や【悲しさ】が第一感情としてあったと言えます。

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職場の人間関係でも同じです。

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なぜ部下に【怒り】を感じているのか?それが期待や信頼から来ているのではないか?と気が付いたとしたら、【悲しさ】【悔しさ】いというのが第一感情としてあるのでしょう。

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第一感情を伝える

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このように【第一感情】は何なのかを認識できるようになったら、するべき事があります。

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それは、【第二感情】ではなく【第一感情を伝える】という事。

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「何をやっているんだ!」

「いいかげんにしろ!」

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第二感情の怒りを露わにしても、相手は萎縮するか、反発するかのどちらかで、問題解決にはなりません。

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それよりも、

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「同じミスを繰り返されてしまうと、次に大事な仕事を任せて大丈夫か、とても不安になるんだよ。」

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「あなたは絶対できると信じている。あなたが実力を発揮できない事が悔しくて・・・。」

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このように不安・心配・困惑・悔しい・悲しい・虚しい、というような第一感情を伝える。

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そして相手が真剣に受け止めてくれた時に、

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・こうしてほしかった。

・いまこう感じている。

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という事をしっかり伝えることで、信頼関係も深くなるし、今後の改善にも繋がる。

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このように、【第一感情】に気付く事で、【第二感情】とうまく付き合っていきましょう。

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マイナス感情は自分の弱さから

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さらに言うと、自分のマイナス感情と向き合うと【自分の未熟さ】が見えてきます。

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なぜ【怒る】のか?

あなたはまだ十分に懐が大きくない証拠

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なぜ【嫉妬】するのか?

あなたはまだ十分に優秀ではない証拠

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なぜ【悲しむ】のか?

あなたはまだ十分に強くない証拠

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なぜ【落ち込む】のか?

あなたはまだメンタルが熟していない証拠

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このように、すべてのマイナス感情は自分の弱さから生まれます。

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周りの人に当たってしまう前に、まず、【乗り越えられる強さ】を身につけよう!

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世の中の非常識は、華僑の常識。華僑Jでした!