今回は【プレーヤーからマネージャーになる時の注意点】というお話をします。 例えば、優秀な営業マンが現場でバンバン成果を出した結果、昇進してマネージャーになった。 すると今度は自分が売るだけではなく、部下も売れるようにしてあげる必要があります。 スポーツ選手で例えるなら、 選手からコーチになるのと同じ。 サッカー選手が成果を出すためには? ドリブルの上手さ、シュートの上手さなど、ボールのコントロール能力を高める必要がある。 では、 コーチがもっと成果を出すためには? 選手が選手自身の能力をいかに高めて発揮するかなので、人のコントロール能力を高める必要がある。 つまり選手からコーチに立場がかわると、このような大きな変化があります。 -----+-----+----- ◆1つ目 行動の対象の変化 →ボールから選手へ ◆2つ目 成果の出し方の変化 →自分で成果を出すから、選手を通じて成果を出すへ -----+-----+----- これは言い換えると【ルールが変わった】という事。 ここを理解できていないと、「???」ががいっぱいになってしまいます。 このルールの変化に対応するために必要なポイントが2つあります。 ━━━━━━━ 対応ポイント① 業務 ━━━━━━━ 業務に注力する事ですが、マネージャーになったあなたがすべきなのは、自分がやってきた事をまず言語化することです。 それを口頭で伝えるのではなく、書面などに落とし込み、文字や画像を使って伝える。 つまり、マニュアル化する事です。 このマニュアルは、【自分のコピー】を作るための【教科書】です。 あなたのやり方が仮に100点だったとして、【100点の出し方】という教科書を作成するという事です。 ━━━━━━━ 対応ポイント② メンタルケア ━━━━━━━ 人を通じて自分の成果を出す立場ですので、対象の人のモチベーションを保つためのメンタルケアが大切です。 どうすれば、相手のメンタルをケアする事ができるか?常に考える事が必要です。 又、様々な考え方はありますが、励ましたり、褒めたりする事はもちろんの事、その人の欲望、願望を知る事、時には叱る、危機感を持ってもらう、立場をわかってもらう、という事も含まれてきます。 自分の為だけでなく、その人の為になるような事を気にして行く事でもあります。 ━━━━━━━ 部下のタイプ分けと対応 ━━━━━━━ 対応ポイントを押さえたところで、次にすべきなのが人のタイプ分けです。 2つの言葉を軸に振り分けていきます。 軸1 出来る・出来ない 軸2 やりたい・やりたくない -----+-----+----- タイプ① 出来ない・やりたくない 業務・メンタルケア:同時に行う。 -----+-----+----- タイプ② 出来る・やりたくない メンタルケア:集中的に行う。 -----+-----+----- タイプ③ 出来ない・やりたい 業務:集中的に行う。 -----+-----+----- タイプ④ 出来る・やりたい 権限を与えて、あなたの業務を手放す。任せる。 -----+-----+----- もちろん、 ・出来ない ・やりたくない という状態の判断基準、ボーダーラインは必要です。 出来ないが5年も10年も続くとか、やりたくないのケアをずっとし続けるのは無理ですからね。 そして会社という組織である以上、同じ判断基準、ルールの中で働いてもらう事になります。 その判断基準を全員が理解した中で行動してもらう事が大切です。 ━━━━━━━ 一番大切なのは? 再出発の心構え ━━━━━━━ プレーヤーからマネージャーになったという事は、プレーヤーとしては一流だという事。 でも、マネージャーとしては小学生と同じという事でもあります。 プレーヤーとしては成果をあげ、英雄扱いもされて来た。優秀だと言われ続けてきた。だから自信もあるし、どうしてもプライドも高くなってしまう。 でも、マネージャーになったら、求められる事が変化し、評価ポイントも変化している。 そこに気づかず感覚でやっている人が多い。 プレーヤー時代は、真剣に学びませんでしたか?マネージャーになっても同じです。学びを止めてはいけません。ここで学びを止めてしまう人は、ここから先は伸びません。 ただ、学ぶ内容が大事です。 必要なのは業務の学びではなく、教育の学びです。 役職の権限を使って人を使うのではなく、人を理解する心理学、人を動かすロジックを知る。 全ての行動を言語化して理論に基づいた行動をする事です。 マネージャーは、自分が英雄になるのではなく、英雄を創り出す事が求められている。 ハードルがあがってる。 必要な知識も沢山ある。 だから、自分は小学生なんだ、という心構えを持ち、 リセット、再出発、初心に戻る。 こういった言葉を意識してほしい。 過去の栄光にひっぱられてドヤっていると、腐ってしまう。 ・正しい心構え ・正しい方法 ・正しい理論 これらを持って成果を出せる組織を作って行きましょう! 世の中の非常識は華僑の常識。華僑Jでした!