今回は【便利さはもう強みじゃなくなる?】というお話をします。
「選択肢が多い事は、必ずしも良い事ではない。」時代は変わり、このような価値観が広まってきています。
昔は物が少なかったので選択肢がある事が強みでしたが、物が溢れる現代では、むしろ選択肢は少ない方が良いし、そもそも選ぶという事も手間で、誰かに自分に相応しい物を選んでもらいたい、という流れになってきています。
このように、これまでは強みと言われていたものがそうでなくなっている物事について、あらためて深掘りして行きたいと思います。

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便利について
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今回は【便利】という事について掘り下げてみます。

昔は、家電が欲しければ電気屋さん、本が欲しければ本屋さんに行かなければいけませんでしたが、今はスマホからアマゾンでポチっとすれば、翌日には届きます。

これって、めちゃめちゃ便利ですよね。

でもここで考えなくてはならないと思うのが、そんな便利な方法も出て来たのに、
【リアル店舗が無くならない】という事実です。

もちろん、なんでもネットで済ませている方もおられるとは思いますが、でも、人が集まるリアル店舗というのは実在します。

これは、なぜでしょうか?

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価値はどこに?
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私は車販売店を経営していますが、店舗は茨城県のつくば市にあります。

県外のお客様が半数を超えていて、しかも北海道から沖縄までという、かなり遠方のお客様もおられます。

それが実現しているのは、コロナ禍をきっかけに店舗に全く来なくてもご購入していただける仕組みづくりをしたからで、お陰様で好調となっております。

北海道や沖縄にお住まいでも、納得のいく販売店から車を購入できるなんて、ひと昔前では想像も出来なかった便利さですよね?

でも実は、そんな便利な仕組みをご利用されつつも、機会をつくってご来店くださるお客様が大勢いらっしゃいます。

具体的に言うと、
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車の下見には来店しないのに、

納車の時には来店する😁❣
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という方が大勢いらっしゃるんです。

普通は逆ですよね?

車の下見はじっくり、しっかりとしておいて、納車の時は来店しない。

でもJFOLKSの場合は、四国や九州にお住まいのお客様が、わざわざ納車の時に足を運んでくださるんです。

とても有難く、嬉しい事です。

でも、なぜそんな事をして頂けるのだろう?と考えた時に気づいたのが、

お客様は、
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便利を捨てて【何か】を求めている
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という事。

【何か】って、わかりますか?

それは、
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体 験
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です。

車をご購入して頂くまでの間に、メール、お電話、Zoomなど、様々な形でやりとりをするわけですが、お客様はまずそのプロセスを楽しんでくださっている。

それでさらに、直接会うという【体験】をしに、【便利を捨てて】やって来てくださるのです。

これは、
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物を買うというのは主体ではなく、
体験に価値、意味がある。
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という事なんです。

そういうフェーズに辿り着けるかどうかが、これからのビジネスにとってのメインテーマなのではないかと思います。

他にも、おむつをわざわざ店舗で購入するのはなぜか?

それは、

便利を捨てる代わりに、コミュニティを求めているから。

店舗で出会った人とコミュニケーションを取る事で、育児のノウハウや、ちょっとした井戸端会議で心のガス抜きをしたりしている。

物に対する満足感、物自体の価値は薄くなり、

それ以外の物を求めているのです。

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まとめ
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買い物の目的が、【物】ではなくなっている。

便利の代わりに提供できるものは?

お客様が便利を捨ててでも、あなたに求めてくれるものは何か?

それを一度真剣に考えてみてください。

世の中の非常識は華僑の常識。華僑Jでした!