『うちの部下は実行力がない』
そう言うリーダーほど、実は誤解していることがあるんです。
会議ではうなずくのに、現場では何も進まない。
「昨日の件はどうなった?」と聞いても、報告は上がってこない。
その姿を見て「やる気が足りない」「能力が低い」と愚痴をこぼしていませんか?
でも原因は──部下の資質ではなくて
背景には、もっと構造的な理由があるんです。
部下が動けない理由は、大きく五つに整理できます。
研修制度が整っていないから、新人は同じミスを繰り返す。
権限と役割が曖昧だから、「これをやっていいのかな」と立ち止まる。
利益分配が不透明だから、「頑張っても報われない」とやる気が消える。
作業フローがバラバラだから、やっているのに成果が上がらない。
計画性やルーティンがないから、「忙しい」を言い訳に先送りする。
つまり実行力の欠如は“能力不足”ではなく、仕組みの欠陥から生まれてるんです。
さらに見なくてはいけないのは、人間の本性なんです。
部下は、上司が指示したことを必ずやるとは限らない。
「やっといて」と言われても、他の業務を優先して流してしまうけど
「明日チェックするぞ」と一言添えた瞬間、急いで優先順位を繰り上げますよね。
「会社の未来のために頑張ろう」では動かなくても、
「この成果はあなたの評価や報酬に反映させる」と言えば、誰もが真剣になる。
だから、人は怠けてるんじゃなくて、チェックと利益に反応する存在なんです。
だからリーダーが本当に疑うべきは、部下の能力ではないです。
どんな環境を設計するかで、部下の行動は決まるんです。
仕組みを放置すれば「実行力のない部下」という幻を生み出すし
逆に、チェックと利益を織り込んだ設計をすれば、
同じ部下でも驚くほど動き出すようになるんです。
──能力を疑う経営は、人を失い、仕組みを疑う経営だけが未来を築く。
世の中の非常識は、華僑の常識。
華僑Jでした。