「もっと頑張れば伸びる」
この言葉って、気持ちは分かるんですよ。
僕も昔はそう思ってたし、実際それで抜けられる壁もある。
だけど、どこかのタイミングから、それでは抜けられない壁が出てきます。
その壁の正体は何か。
能力じゃない。根性でもない。
“構造”です。
伸びない、止まる、苦しくなる。
この現象が起きたときに、多くの人は自分を責めるんですよね。
「自分がダメなんだ」「努力が足りないんだ」「才能がないんだ」って。
だけど本当に多いのは、そこじゃなくて、やり方の土台が今の数字に
最適化されてしまっているケースです。
分かりやすく言うと、
今の規模で成立している仕組みが、そのまま次の規模では成立しない。
これが“壁”です。
たとえば、同じ動き方で、同じ働き方で、同じ人間関係で、
売上だけを2倍にしたいと言ったら、どこかが壊れるのは当たり前なんですよ。
人の時間は増えない。集中力も増えない。判断の回数は増える。
コミュニケーションのコストも増える。
つまり、負荷は増えるのに、構造はそのまま。そりゃ詰まります。
ここで一番危ないのは、詰まった瞬間に「もっと踏む」こと。
踏めば踏むほど伸びる時期はある。
だけど、構造の限界にぶつかった瞬間から、踏むほど壊れます。
結果が出ないからさらに踏む。踏むほど人が疲れる。
疲れるほど精度が落ちる。精度が落ちるほどクレームが増える。
クレームが増えるほどまた踏む。地獄のループです。
だから、壁に当たったら、最初にやるべきことは気合いを足すことじゃない。
“設計を疑う”ことです。
ここ、順番を間違える人が多い。
「やる気が出ない」じゃない。
「続かない」じゃない。
「結果が出ない」じゃない。
構造が合ってないだけ。
じゃあ、構造って何なのか。
簡単に言うと、「その結果が出るように組まれている仕組み」のことです。
・誰が何をするのか
・どこで判断するのか
・どこまでを標準にして、どこからを例外にするのか
・何を捨てて、何を残すのか
・どこに時間を使って、どこを削るのか
こういうものが全部“構造”です。
伸びている人って、ここを変えるのが早い。
逆に、伸びない人ほど「努力」で押し切ろうとする。
努力自体が悪いんじゃない。
でも努力で押せる範囲を超えているのに、
努力で押し切ろうとすると、苦しくなるだけです。
よくあるパターンを言います。
「売上を上げたい」と言いながら、単価も導線も何も変えず、ただ発信量を増やす。
「時間が欲しい」と言いながら、任せる仕組みも作らず、全部自分で抱え続ける。
「人を増やしたい」と言いながら、育成の型も評価の基準も作らず、属人のまま採用だけを急ぐ。
これ、全部“構造の未整備”です。
構造が未整備な状態でアクセルを踏むと、運が良いと一瞬伸びる。
だけど必ず崩れます。崩れたとき、また自分を責める。
「やっぱり自分はダメだ」と。違う。土台が斜めのまま積んだだけです。
ここで大事なのは、現在地を正確に置くこと。
今の自分が、今のチームが、今の仕組みが、どの状態なのか。
これを綺麗に見せない。格好つけない。盛らない。
自分に正直になる。これができると、構造のズレが見えるようになります。
そしてズレが見えたら、次にやることは単純です。
「この構造のまま伸ばすなら、どこがボトルネックか」
「ボトルネックを外すなら、何を捨てて何を入れるか」
これを決めて、淡々とやるだけ。
伸びる人は、ここが淡々としてる。
逆に伸びない人は、ここで感情に飲まれる。
「焦る」「不安」「怖い」。だからまた努力で押し切ろうとする。
気持ちは分かる。でも、焦りの中で出した意思決定は、だいたいズレます。
最後にこれだけ言います。
壁に当たったときは、才能の差じゃない。根性の差でもない。
構造を変えられるかどうかの差です。
頑張るなとは言わない。
ただ、頑張る前に設計を見ろ。
設計を変える勇気がある人が、次のステージに行きます。
世の中の非常識は、華僑の常識。
華僑Jでした。