朝から一通のメールで、全部だめになる日ってありますよね。
文面は短い。
別に怒られているわけでもない。
でも、なんか刺さる。
「これ、嫌われたかな」
「私の進め方、まずかったかな」
「評価落ちたかも」
そんなことまで一気に行く。
で、そのまま午前中ずっと重い。
他の仕事も手につかない。
返信文を何回も消して、また書いて、また消す。
あの感じ。
感情って、出来事で揺れるように見えるんですけど、
ほんとはそのあとが大きいんですよね。
何が起きたか、より。
自分がそれをどう受け取ったか。
そこです。
たとえば、同じように上司に少し強めに言われても、
平気そうな人っていますよね。
平気というか、引きずらない。
もちろん一瞬は食らってる。
でも、ずっとは持っていかれない。
あれ、心が強いというより、出来事を“全部”にしていないんです。
注意された。
それは事実。
でも、だから自分がダメだ、には一気に行かない。
今日は言い方がきつかったな、くらいで置ける。
この差って、かなり大きい。
逆にしんどくなりやすい人は、
出来事のあとに一気に意味を足してしまう。
ただ返事が遅いだけなのに、軽く見られてる気がする。
少し表情が硬いだけなのに、怒ってる気がする。
話を遮られただけなのに、否定された気がする。
気がする。
この“気がする”が膨らむと、感情もどんどん大きくなる。
しかも、その時はそれが事実みたいに感じるんですよね。
だから厄介です。
あとで思えば、相手が忙しかっただけかもしれない。
別のことで頭がいっぱいだっただけかもしれない。
でも、その瞬間は全部、自分に向けられたものに見える。
真面目な人ほど、ここきついと思います。
ちゃんとしたい。
嫌な思いをさせたくない。
期待には応えたい。
そういう人ほど、小さい違和感を大きく受け取る。
それ自体は悪いことじゃないんです。
感度があるってことだから。
でも、その感度のまま毎回全部を本気で受け取っていたら、そりゃ疲れます。
感情管理って言うと、落ち着くこととか、怒らないこととか、
表に出さないことみたいに聞こえるんですけど、たぶん違うんですよね。
本当に大事なのは、
起きたことに勝手に意味を盛りすぎないことなんだと思います。
これ、部下を持つ人は特にそうです。
返事が遅い。
報告が薄い。
空気が重い。
ここで「やる気がない」「反抗的」「なめてる」に行くと、
関係はすぐ変になります。
でも実際は、ただ自信がなくて固まってるだけのこともある。
怒られると思って報告が遅くなってるだけのこともある。
受け取り方が変わると、こっちの返し方も変わるんですよね。
経営も似てます。
数字が落ちる。
人が辞める。
トラブルが起きる。
そのたびに「終わった」と受け取る人と、
「どこを見直すか」に戻れる人がいる。
後者の会社のほうが、やっぱり立て直しが早い。
感情をなくすんじゃないんです。
ちゃんと揺れる。
ちゃんと痛い。
でも、その痛みの中で勝手に話を大きくしない。
そこに少し踏みとどまれるかどうか。
感情が整ってる人って、鈍い人じゃないんですよ。
むしろよく感じてる。
ただ、感じたことをそのまま真実にしない。
ここ、本当に大きいです。
最近しんどかった出来事を一つ思い出してみると、たぶん分かります。
つらかったのは出来事そのものでしたか。
それとも、そのあと自分の中で話を大きくしてしまったことのほうでしたか?
世の中の非常識は、華僑の常識。
華僑Jでした。