安くしてほしい。
お客様は、いつもそう言います。
当たり前です。
誰だって、安く買いたい。

でも、面白いことがあります。
本当に得をしている人は、値切っていません。

値切る人は、その場で数百円、数千円を得します。
けれど、そのたびに相手は少し身構える。
「この人は安さしか見ていない」
すると、いい情報も、いい話も、後回しにされる。

安く買ったつもりで、大事なものを逃しているのです。

一方、信頼で付き合う人。
必要以上に値切らない。
その代わり、約束はきっちり守る。
支払いも、期日どおり、気持ちよくする。

そういう人には、店の側から自然といい条件が出てきます。
「あの人には、これを先に回そう」
値札に書いていない特別扱いが、静かに始まる。

これが、最大の値引きです。
目先の金額を削るより、信頼を積む。
そのほうが、長い目で見て、ずっと得をします。

商売上手な人は、昔からこれを知っています。
一回の取引でいくら儲けるか、ではない。
この人と何十年付き合えるか。
そこを見ています。

信頼は、値切らないことだけでも積めます。
期日を守る。
無理を言わない。
払うときは、気持ちよく払う。

たったこれだけで、相手はこちらを大事にしてくれる。
値札にない一番の情報や、一番いい品が、先に回ってくる。
1円を削る人が逃すものを、信頼で付き合う人は受け取っています。

1円を削るたびに、相手は少し身構えます。
「この人は、安さしか見ていない」
そう思われた瞬間、いい話は後回しにされる。

削った1円より、遠ざけた縁のほうが、ずっと高くつく。
安く買う技術より、信頼される付き合い方です。

値切ることが悪いのではありません。
安さだけを追い求めると、信頼を積む機会を逃す、という話です。

1円を削るために、相手との関係を削っていないか。
その1円が、この先入ってくるはずだった大きな話を、
遠ざけていないか。

安く買う技術より、信頼される付き合い方。
これを持っている人のところに、いい話は集まります。

目先の数字ではなく、長い関係で得をする。
遠回りに見えて、これがいちばんの近道です。

あなたは、目の前の1円と、この先の信頼、どちらを取っていますか?

世の中の非常識は、華僑の常識。
華僑Jでした。