仕事ができる人というと、特別な才能や知識を持った人を思い浮かべるかもしれません。
私が長く付き合いたいのは、才能があるだけの人ではありません。
言ったことを、ちゃんとやる人です。
約束した時間に来る。期日までに仕上げる。
できなくなりそうなら、先に連絡を入れる。
どれも当たり前のことですよね。
でも、この当たり前を、毎回変わらずに続けるのは意外と難しい。
仕事を任せるというのは、作業だけを頼むことではありません。
自分の時間と、お客さまに対する信用の一部を、相手に預けることでもあります。
例えば、「金曜日までに送ります」と約束した資料が、どうしても間に合わないとします。
そこで黙って月曜日に送る人と、木曜日のうちに理由と新しい予定を連絡する人。
どちらが次も仕事を任せやすいでしょうか。
結果として同じように遅れたとしても、相手の受ける安心感は違いますよね。
約束を守るというのは、自分の都合より相手の予定まで想像できるか、ということでもあります。
自分の一日の遅れが、相手の会議や取引、お客さまへの説明に影響するかもしれない。
そこまで考えられる人は、自然と連絡も早くなります。
社長も同じです。
社員への小さな約束を軽く扱っておいて、会社全体の信用を語ることはできません。
上に立つ人ほど、日々の当たり前の行動で示すことが大切です。
だから、能力が高くても、いつ返事が来るか分からない相手には、大事な案件を任せにくい。
反対に、きちんと約束を守る人には、少しずつ大きな仕事をお願いしたくなります。
ここで大事なのは、何でも引き受けることではありません。
無理な約束を増やすより、できることを明確にして、その約束を守る。
もし状況が変わったら、黙って遅れるのではなく、早めに相談する。
それも誠実さです。
信用は、大きな一回で生まれるものではありません。
小さな約束を、何度も守った先に育っていくものです。
才能を磨くのも大事。
でも、その才能を相手が安心して預けられるか。最後に差がつくのは、そこです。
世の中の非常識は、華僑の常識。華僑Jでした。