朝起きた瞬間から、頭の中に「やること」が浮かんでくる。
それは何かを成し遂げたい気持ちの表れでもありますが、
一方で「このままでいいのか?」という疑問が頭をよぎる瞬間でもあります。
やることを増やすより、減らす勇気。
これが、今日の核心です。

経営者の多くは「やりたいことリスト」を持っています。
しかし、そのリストが減ることはめったにありません。
新しいものが次々と追加されるだけです。
おそらく皆さんも、売上は上がっているのに、自由が増えないという感覚をお持ちでしょう。
やることが増え、心にゆとりが生まれず、「やらなければ落ちる」という恐怖に囚われているのです。

例えば私自身もかつてはそうでした。
会社を立ち上げ、事業を拡大する中で、気がつけば手帳や予定表は隙間なく埋まっていました。
成功はしているはずなのに、家族との時間はなくなり、社員とのコミュニケーションは表面的なものにとどまりました。
そしてある日、「これ以上何を犠牲にすればいいんだ?」という問いが頭を離れなくなったのです。

では、理想の姿とは何でしょうか?
それは、やることを増やすのではなく、「何をやらないか」を明確に選べる自分です。
1000日後の未来を具体的に思い描いた時、あなたはどのような人物になっているでしょうか?
おそらく、それは「選ばない勇気」を手に入れた人物でしょう。
具体的なイメージをしてみてください。
1000日後のあなたは、会社の売上だけでなく、家庭の幸福度も社員の満足度も高まっています。
なぜそれが可能か?
それは、短期的に魅力的でも長期的に意味のない仕事を潔く断っているからです。

たとえば、現在のあなたは、毎朝起きてすぐスマホを確認する習慣を選んでいるかもしれません。
しかし、未来のあなたはそれを選ばず、代わりに朝の15分を内省や計画立てに使っているでしょう。
細かな雑務を自分でやることも選ばず、AIや社員に任せ、本当に自分にしかできない仕事に集中しているはずです。

重要なのは、理想の未来から逆算して今を選ぶことです。
しかし多くの経営者はそれができません。
なぜか?それは「機会損失の恐怖」があるからです。
「これをやめたらチャンスを逃すかもしれない」という心理が、無駄なことを捨てる勇気を奪うのです。

しかし、ここで改めて問いかけたいのは、「本当に怖いのは、機会を失うことではなく、望まない未来にたどり着いてしまうことではないか?」ということです。

私自身も過去、ある大きなプロジェクトを手放した経験があります。
そのプロジェクトは目先の売上を確実に上げるものでした。
しかし、それを手放したことで時間と精神の余裕が生まれ、結果的にそれ以上の成果を生む新たな事業を立ち上げることができました。
「選ばない決断」が、私を新たな可能性へと導いてくれたのです。

では、具体的にどうすれば「選ばない勇気」を持てるのでしょうか。

それは、日々の行動を「使命や誇り」に基づいて選ぶことです。
あなたは何のために経営をしていますか?
利益を得るためだけでしょうか?
きっとそうではないはずです。
社員に成長の機会を提供したい、家族に胸を張れる人生を送りたい、地域や社会に貢献したいという強い思いがあるはずです。

その使命を明確にすれば、余計なことに時間を使うことが自然と減ります。
社員に丸投げしていたことも丁寧に任せるようになり、家族に対して「忙しい」と言い訳をすることもなくなります。

また、選ばない勇気を持つためには、日々の小さな決断を積み重ねることが大切です。
毎日の終わりに「今日、自分が選ばなくてもよかったこと」を振り返り、翌日から改善する。
これを繰り返すことで、自然と理想の自分に近づいていきます。
偉大な経営者や企業が成功したのは、やることを増やしたからではありません。
むしろ選ぶことを絞り込み、それ以外を捨て去ったからこそ、強くなったのです。

――改めて問いかけましょう。

「あなたが1000日後に選ばないこと」は何ですか?

毎日この問いを胸に抱き、行動を見直してください。
やるべきことを追いかける人生から、「やらないこと」を明確にする人生への転換をしましょう。
その勇気があなたを真の自由と成功に導きます。
あなたが今日から選ばない決断を積み重ねれば、1000日後、望んだ未来が必ず訪れます。

ぜひ今日から一歩踏み出しましょう。