起業は、アイディアから始まるのではありません。
まず考えるべきは、「誰が味方で、誰が敵か」です。

これはビジネスにおいても同じです。
勝敗は、出発点で半分決まっているのです。

今日の結論は一つ。
主な矛盾を正しく見抜けば、勝利はすでに半ば達成されたということです。

道筋は三つ。
第一に、味方と敵を区別する。
第二に、主要な矛盾を一点に絞る。
第三に、その矛盾を突破口に戦略を立てる。

例えば、アリババのジャック・マーは「商売は難しい」という痛点を捉えました。
ユニクロは「服の在庫をどう減らすか」という矛盾を解きました。
私のAI役員は「企業AIにはデータベースが欠けている」という課題に注目しています。

どのケースも共通しているのは、最初に“核心の敵”を決めたことです。
敵とは必ずしも相手企業ではありません。
時に「複雑さ」や「コスト」や「信頼の欠如」といった無形の壁です。

ここで一つ問いを置きましょう。
あなたのビジネスにおける最大の矛盾は何ですか。
そして、その矛盾を突破したとき、誰があなたの真の味方になりますか。

起業はアイディアよりも、矛盾の見極めが先です。
勝利は、すでに半分そこから始まっています。