本日は、「できない部下」とどう付き合っていけばいいのか?についてお話ししていきたいと思います。
(音声で聞きたい方はhttps://stand.fm/episodes/5fc169a507e06e78810143fe)
これは、手法と考え方の問題になります。
手法に関しては、「成果を出せない人の4つのパターン」でお話していますのでそちらをご覧ください。
部下の指導にもご活用いただけますので、参考にしていただけたら嬉しいです。
『「できない人」と付き合うための心構え』
「できない人」をうまく使えない根本的な理由はあなたにあります。
例えでいうと、
“事故の原因は、車の故障よりほとんどが運転手の問題である。”です。
人が、できないことを“できるようにする”ことはとても大変なことです。
人を変えるという意味です。
そして、非常に非効率的なこととも言えます。
欧米のマネージメント論ならば、“できない人材を解雇して、できる人材を探せばいい。”となりますが、華僑は違います。
華僑はこう考えます。
“部下ができないのではなく、部下ができることをさせていないのだ。”
“部下に求めていることが多いのかもしれない。できないことを受け入れる代わりに一点だけ極めさせよう。”
“できない理由は話すのは苦手だから、では書くことが得意かもしれないね”など。
部下の得意なことは何か?と、宝探しの観点で部下を観察してみてください。
欧米は“人は「使う」もの、だから使えないなら変更する。”
華僑は“人を「使う」のではなく、人を「活かす」、だから「活かす」ポイントを探す”
世の中に価値のない人は誰一人としていません。
得意なことも、好きなことも一つもないなんてこともありません。
そして、
できない部下はいません。活かし方のわからない上司がいるだけです。
と言うことは、
できない人を責め続けているあなたは人を見る目が足りません。
できない人の“強みを探してみよう”、“素質を発掘してみよう”と宝探しの気持ちでやってみてください。
えーっと、ここまでは綺麗事(苦笑)。クリーンな華僑Jが言っていることです。(笑)
ここからはダークな華僑Jを登場させますね。
そうは言ってもね...
“他人に関心がない”、“そこまでやらないといけないの?面倒くさい!”
はい、その心の声全部聞こえていますよ!
人間は何だかんだ言っても、自分にプラスになることだと認識しない限り本気で取り組もうとしないですよね。
では、
課長と部長、同じ管理職なのに給料が違うのは何の差でしょうか?
中小企業のオーナーと上場企業のCEOの差は何でしょうか?
中国では、「厚德载物,以德配位」と言う言葉があります。
“厚い徳を持っていればたくさんのものを背負っていられる”と言う意味です。
また、“その徳の量により、自分のポジションが決められる”と言われています。
「できない人」を大事にする本当の理由は、自分の懐を養うということです。
懐は、勝手に大きくはなりません。色々なものを詰め込み続けることによりだんだんと大きくなっていきます。
「できない人」との経験は、実は懐を大きくする一番効率の良い方法なのです。
また、人を見る目が養われます。
そして人格も磨かれ、「できない理由」を知ることで自分自身の成長にもつながります。
そういう大きなチャンス、あなたは放棄しますか?
私は無駄にしません。
成功している人は心に余裕を持っていると感じませんか?
それは偶然ではありません。
みなさん鍛えられてきたからです。