信とは「信用」です。部下との信用を構築するためには、「有言実行」がキーワードとなります。有言実行には3つの方面があります。

①「能力」の有言実行

働きやすい環境を整えたり、学びのチャンスを提供したりすることで、リーダーの能力を部下が認め、「この人すごい!」と思われることが大切です。

しかし、これだけでは信頼構築は不十分です。

信頼構築の土台となる要素であり、入り口として「この人すごいな!」と認められることが重要です。

②「行動」の有言実行

部下に要求したことを自分も実行しているかどうかが問われます。

例えば、時間厳守と言いながら自分は守らない、挨拶が大事と言いながら自分は無愛想にしている、などでは部下は役職に従うだけになってしまいます。

言ったことを守ることで言葉に説得力が生まれ、部下の従う対象が「立場・役職」から「あなた」に変わります。

この人が「出来る」と言えば部下もできると信じるようになります。

③「人格」の有言実行

シンプルに言うと、良い人であることです。

能力が高く、行動の有言実行をしていて、信用が信頼に変わると、ドヤったり、甘い考えに走りやすくなることに注意が必要です。

プライドの高さを捨てられず、言い訳したりすることがないようにしましょう。

ここで信用を失うとなかなか取り戻せません。

人格に問題があると、一度離れた人は戻ってこないでしょう。具体的には以下の行動が求められます。

■「ありがとう」「ごめんなさい」を素直に言う

・言ったことは行動に移す

・約束を守る

・どんな人にも誠実に対応する

・困っているときは助ける

・全て自己責任だと考える

本当に求められるのは、リーダーの誠実な態度です。

■「信」のゴールとは?

「信」には信用→信頼→尊敬の3段階あると思います。

・信用

その人の言っていることが正しいと信じられる。ただし、ビジネスや表面上の付き合いとしての信用です。

・信頼

信用を経て、自分の味方だと認識し、安心して弱みをさらけ出せるレベルです。

・尊敬

信頼だけでなく、「こうなりたい」と目指す目標になる人です。

能力を認めてもらい、行動の有言実行をして興味を持ってもらい、人格で信頼してもらえる尊敬される人になることが、真のリーダーであり、目指すべき理想の姿ではないでしょうか。

世の中の非常識は華僑の常識。華僑Jでした!