【華僑の教え】視点を変えれば経営は上手く行く

経営者は、その経営の過程で【2種類の人】と出会います。

その人達をどう捉え、生かしていくかで、経営はグッと楽しくなります。

今回はその事についてお話ししましょう。

━━━━━━━

1、「事」を中心に考える人

━━━━━━━

自分が他の人にどう思われているか?

という事を【あまり気にしない】人です。

なので、【物事】の【正しさ】を優先して物事を判断します。

━━━━━━━

2、「関係」を中心に考える人

━━━━━━━

自分が他の人にどう思われているか?

という事を【とても気にする】人です。

なので、仕事を通して【他人の承認を得る】ことを優先して物事を判断します。

どちらが良い、悪いではありません。

まずはこのような2種類の人が居るという事を知ってください。

ではもう少し詳しく、それぞれのタイプがどういう人なのかを説明しましょう。

━━━━━━━

【事の人】はどういう人?

━━━━━━━

長所:

・ブレない。

・戦闘力が高い。

・評価を気にしない。

・正さを基準に突き進める。

短所:

・融通が効かない。

・場の空気を読まない。

━━━━━━━

【関係の人】はどういう人?

━━━━━━━

長所:

・コミュニケーション能力が高い。

・臨時応変に対応できる。

・融通が効く。

短所:

・自分を良く見せようとする。

・責任逃れの言い訳をしがち。

それぞれに長所も短所もありますね。

ではこの人達を【生かす】ようにするにはどうすればよいか?

それは、

—–+—–+—–

・【攻撃】には【事の人】を使う。

・【防御】には【関係の人】を使う。

—–+—–+—–

という風にします。

理由を説明しますね。

━━━━━━━

【事の人】の生かし方

━━━━━━━

事の人は、【攻撃】に使う。

なぜかというと、

—–+—–+—–

【ブレない強さ】があるからです。

—–+—–+—–

【事の人】は【正しさ】を

【判断基準】に物事を進めてくれます。

時に、上司や経営者と衝突する事になったとしても、

【間違いは間違いです。】

と指摘する事ができる。

又、戦闘力が高いとも言い表す事ができます。

なので特に

・創業期

・新規事業

・事業拡大

などの時には、

【事の人】の長所はとても頼りになります。

又、経営を続けて行く中で、

・経営者本人が本来の目的を忘れてしまった。

・感情基準で判断した。

というような時に、

冷静に本音を語り、原点を思い出させてくれるでしょう。

ただ、【気を遣ってはくれない】という短所もあるので、経営者としての懐が必要です。

もしも、

「いちおう私、社長なんだけど・・・何なの?その言い方!」

と言いたくなるような事があっても、グッと我慢してください。

大事なのはきちんと明確なルール、判断基準を伝えておく事。

そこが共有できていれば、上司がそれほど気にかけていなくてもその実行力を発揮してくれるでしょう。

━━━━━━━

【関係の人】の生かし方

━━━━━━━

関係の人は、【防御】に使う。

関係の人は、自分がどう思われるかをとても気にします。

なので、【あなたの責任だよ】と一番言われたくない。

給料を減らす事より、部下の前の怒られる方がきついです。

なのでこのタイプの人は、【問題が発生する事を恐れ】て【注意深く行動】します。

新しいことをやる、冒険して結果を出すより、

【ミスが出ないように】

ということを意識しているので、

・日常業務

・平常運転

に向いてます。

そして、責任を取りたくないので【指示に従い】ます。

つまり、

—–+—–+—–

良い意味で大怪我を避けられる。

—–+—–+—–

という事。

しかも、コミュニケーションが上手なので、職場の雰囲気をよく保ってくれます。

関係の人は、周りの人を立ててくれますので付き合うことも楽しく、心の報酬も沢山もらえます。こういった長所があります。

短所としては、たまにズルいことをやってしまう。

自走できる人が少なく、伴走してあげないとなかなか進まない。

といった事があげられます。

私は、良いチームにはこの【両方の人が必要】だと思います。

例えば、【事の人】ばかりだったら?

みんなストレートに言ってくるから、

経営者やリーダーは鬱になってしまうかも?

では、【関係の人】ばかりだったら?

YESマンばかりで、裸の王様になりがち。そして物事は進まない。

つまり、

【事の人】【関係の人】の

—–+—–+—–

・比率のバランス

・長所を生かせるポジションに配置

—–+—–+—–

という事が重要です。

部下を批判する前に、

本質を見抜いてそこをどう生かすか?という事を考えて欲しい。

・絶対的な善も無ければ、絶対的な悪も無い。

・長所と短所は表裏一体。

・強みを生かす。

こうした視点を持てば、マネージメントも経営も、もっと楽しくなるのではないでしょうか?

世の中の非常識は華僑の常識。華僑Jでした!